「怖い怪談は、夏だけのものではない」と断言する怪異蒐集家・中山市朗が、四季折々の行事や情景を織り交ぜながら綴る怪談集。

新宿花園神社の取材中、頭の下に桟俵という藁細工が敷かれた死体を発見した浅見光彦。

ベテラン刑事・野村は少女誘拐事案の捜査を任された。

長野県警から警視庁へ出向中の御子柴刑事。おおむね平穏な生活を送っていたものの、暮れも押し詰まってから次々と事件が発生。

高価な調度品が割れ、蔵の壁が従業員の上に崩れ落ち―老舗旅館を襲う怪事。

あの頃の僕らはまだたくさんの高いものに世界を囲まれて、息苦しさを覚えていた。

高校二年の僕が一目惚れした女の子。僕とは正反対の、物静かで不思議な魅力をもつ彼女への告白は、あっさり断られた。

逐電した旗本の行方を追う扇太郎は、借金の形に娘を吉原に沈める旗本が増えていることを知る。

あなたの節目に縁を彫る。ここはアリクイが営むおいしいハンコ屋さん。

見た目も腕も抜群の料理人・橘仁から、訪問先で料理を提供する「出張料亭」の助手に誘われた山田澄香。

トレジャーハンター、ファーゴ夫妻のもとに友人の考古学者から驚愕の知らせが届いた。

かつてこの島では傲慢な王が都市を建設したが、神々の怒りで破壊され、呪いがかけられたという。

捜査二課から異動してきた“刑事の中の刑事”上河内博人警部が相棒に指名したのは、なんと“内勤のプロ”柴崎警務課長代理だった(「秒差の本命」)。

初瀬桃子は結婚八年目の子供のいない主婦。

不倫を清算できない真守。そんな折、婚家の祖父が離れに住まわせていた時枝という女の不遇の生涯を聞く。

幕末の石見銀山。間歩と呼ばれる鉱山の坑道で生まれたお登枝は、美貌を見込まれ女郎屋に引き取られた。

鳶沢信一郎率いる交易船団がようやく越南に到着した。

今なお読み継がれるシャーロック・ホームズ物語。

【無音の弾丸】(表題作) 投資家カー・パーカーが、会議中に突然死亡した。

『新青年』初代編集長として江戸川乱歩や横溝正史を見い出し、作家や翻訳者としても活躍した日本探偵小説界の偉人・森下雨村の創作探偵小説選第2弾。

決意とともに、故郷へ戻ってきたグレイと、ロード・エルメロイII世。